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人の悩みはどこから生まれるのか?

同じ体験や出来事でも、人によってとらえ方、考え方が違い、それにともなった感情も違います。ある人には悩みごとでも、別の人はあまり問題にならないことがあります。例えばウィスキーがあるとします。そのウィスキーは半分の量まで飲みました。ウィスキーの量は半分残っています。

このウィスキーに対しての反応は、まだ残っていて嬉しいと考える反応ともう半分しかないと悲観的に考える反応があります。つまりウィスキーは同じ量なのに、人のとらえ方が違います。これのような反応を研究した理論がアルバート・エリスのABC理論です。

人の悩みはどこから生まれるのか?
アルバート・エリスのABC理論

アルバート・エリスは、人間が外部環境や他者の言動をどのように受け止めて解釈するのかという点に注目しました。自分自身の考え方や信念が非合理的で自己否定的なものであれば気分が落ち込み、不適応な行動につながると考えました。

『現実の客観的な事象や関係をどのように受け止めるのか、どのように解釈するのか』という推論過程(認知過程)によって気分・感情は変化し、実際の態度・行動も影響を受けるとするのがエリスのABC理論です。

人の悩みは出来事そのものではなく出来事の受け取り方によって生み出されるものであり、受け取り方を変えれば悩みはなくなるというのが基本的なスタンスです。

ABC理論のABCについて

A:Activating event(出来事)
B:Belief(信念,固定観念)
C:Consequence(結果)

ある出来事(A)が、そのまま感情の結果(C)に繋がるのでは無く、考え方(B)があって、感情に繋がるという理論です。

出来事があって、結果があるのではなく、間にBelief(信念,固定観念)による解釈があるという考え方です。Belief(信念,固定観念)は、「~しなければならない」というイラショナル・ビリーフと「~であるにこしたことはない」のラショナルビリーフがあります。

アルバート・エリスのABC理論
Belief(信念,固定観念)について

ABC理論のBelief(信念,固定観念)について検証してみましょう。

イラショナル・ビリーフ

「失敗してはならない」「世の中は公正でなければならない」などという思いを持っていると、それらが満たされなかったときに悩むことになります。イラショナル・ビリーフは以下のような特徴があります。

・事実に基づいていない
・論理的必然性がない
・気持ちを惨めにさせる

イラショナル・ビリーフは願望(~ねばならない、~であって欲しい)と事実を混同することから起こっています。このような混同を論理的に否定し、ラショナル・ビリーフ(合理的信条)へと変えてゆくのが論理療法の役割です。

ラショナルビリーフ

「失敗しないことにこしたことはない」「世の中は公正であったほうが良い」などの表現は、ラショナルビリーフと言えます。

・事実に基づいている
・論理性がある
・人生を幸福にする
端的に言ってしまえば、「~ねばらならない」ではなく「~であるにこしたことはない」という文章記述の書き換えです。

アサーティブな自己表現ができるようになるためには、Belief(信念,固定観念)を検討して、非合理的なものはより合理的で適応的なものに修正していく必要があります。

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